ジャニーズ伝説 2022

「そして、ジャニーズが果たし得なかった全米デビューを、今年ついに、Travis Japanが果たしました。」

 

今も昔も、更なる飛躍を求めて海外へ拠点を移すアーティスト・アイドルが後を絶たない。

日本のエンターテイメントの力を信じていたけれど、アイドルとして世界で大成功を収めたのはK-POPアイドルだった。

 

海外ってそんなにいいものか。

アメリカでしかできないことがある」って何度も聞いたけれど、日本でしかできないことだってあるのではないか。

 

そう思ってきたけれど、少し冷静になって考えてみれば、日本のアイドルは歌やダンスのスキルには、如何なものかと思うものもある。

今まで偶然ジャニーズで長く続いたグループが多かっただけで、女の子のアイドルの中には、言葉を選ばずに言うなら次の夢への踏み台としてアイドルという手段を選択する人も多い。

 

日本のアイドルは、と言ってしまうと主語が大きすぎるかもしれないけれど。スキルよりも「生き様」を商品にしていることが多いと感じる。

アイドルにだって、その人の人生がある。

本来、長い時間を費やすべき職業ではないのかもしれない。

 

日本と海外のどちらがいいのか。海外がそんなに魅力的なのか。日本じゃだめなのか。

 

 

 

最近そんなことばかり考えていたけれど、問題はそこではない。

 

確かにパフォーマンススキルや数字など、分かりやすい面だけで捉えたら、日本のアイドルは劣っているように見えるかもしれない。

でも日本だって、ジャニーズだって捨てたもんじゃない。こんなに素敵なジャニーズの文化を継ぐことは、ジャニーズアイドルにしかできない。

 

どちらの環境が魅力的かなんて、その人が選ぶ人生による。見る人の感性による。

大切なのは、全ての選択が彼らの意思による決定であることだ。

言葉を借りるならば、「彼らの決めたことじゃないと、意味が無い」のだ。

 

その言葉が大切にされていたときに、戻りたくなることが何度もある。

でも、今は最悪に見えても、もしかしたらすでにどこかで、未来に向かう種が蒔かれているのかもしれない。

 

それに、過去や未来に目を向けなくても、今わたしの好きな人はジャニーズで輝くことを選んでいる。

彼が選ぶ今と、わたしが求める今が一致するかぎり、わたしが悲観することは何もない。

 

ただじゃ折れない強い名前に背を押され、この舞台を機にまた気持ちを新たにした彼の夢が、いつか歴史になることを祈っています。