愛の売り場

 

 

青い空が綺麗だった日、

あの日を忘れてない。

 

この夜が明けたら、わたしの人生に新たな星が落ちてきてから3年目になる。

 

 

 

 

思い返せば、先に抱いたのは愛おしさのはずだった。

 

スマホの小さな画面の中で、無茶苦茶なワガママを言ってケラケラ笑う男の子。

 

彼が、舞台の上で、ピンスポットを浴びながら舞ったとき。

 

一挙手一投足に魅入られて、呼吸が浅くなった。

 

時間にしてみたらわずか30秒。

わたしの世界が変わった瞬間だった。

初めて、彼が、わたしの中で、大きく光った瞬間だった。

 

 

 

 

 

 

「ですが、教えてほしいのです。このマーケットでの、愛の売り場はどこにありますか。」

 

 

 

 

 

出会ってからの2年間。激動の2年だった。いろんなことがあった。たくさんの環境的な変化があった。

唯一変わらなかったのがあなたへの気持ちだった。

切実なセリフを聞いてから今日まで、わたしの拠り所はきっと、あなたへの愛だった。

あなたがいてくれるから乗り越えようと思えたこと、涙が止まったこと、たくさんたくさんあった。

 

 

 

愛に溢れた2年を過ごして、わたしは何か変わっただろうか。

それはわからないけど、とにかく楽しかった。

あなたを好きでいられた時間が、楽しかった。だから、これからもこの気持ちを抱えて生きていきたいと思っている。

 

 

 

これからも、もうしばらく生きる理由にしてしまうと思う。

でも、せっかく2年を越えたんだ。これはわたしにとって結構大きな出来事だ。

心から居心地のよい光に出会えたんだと思うことにして。

 

わたしがもう少し強くなって、導かれなくても歩いて行ける日がくるまで。

勝手に、道標にさせてもらおう。

目指すべき、愛の売り場でいてもらおう。